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辻堂がビッグシティーに生まれ変わる!
湘南C-X都市再生プロジェクト

 

 
カントク跡地開発である湘南C-X(シークロス)。
湘南最大級の開発と言われ、期待が高まっている。
具体的にどの様な開発が行われ、どの様なまちに再生されるのでしょうか?藤沢市役所 辻堂駅前都市再生担当の長瀬光市参事に伺いました。


Q:都市再生を実現するには何が必要でしょうか?
A:通常、工場が撤退すると跡地は、通常マンションになるケースが多いですが関東特殊工場(カントク)が撤退することになった平成15年には、藤沢市として次の3つの課題がありました。
●産業構造の変革
有数の工業都市であった藤沢市においても、東南アジアへの製造部門の進出やバブル崩壊に伴い工場が次々に閉鎖され、平成2年に2.3兆円だった製品出荷額が1.4兆円へ減少し、3万9千人の従業員数も2万9千人となり、豊かな財政を支える財源がなくなってしまいました。
●都市構造の変革 
2.5ヘクタールもの駅前の工業用地が一気になくなるが、辻堂駅前はライフタウンと茅ヶ崎へとつながる重要な交通結節点になっています。横浜湘南道路の整備により、相模縦貫道路などとの高速道路網がネットワーク化され、都市拠点として、新たな交通道路基盤の整備も含めた。広域的なまちへと都市構造を改革しなければならないのです。
●少子高齢化 
現在藤沢市は、65歳以上の人口が約13%を占める。安心、安全に住むことができるまちづくりを目指しています。
以上の3つの課題を解決していくことが、都市再生に繋がるとして、藤沢市では同課題の解消に向けスタートしました。
Q:湘南C-X地区はどの様な将来像をお持ちですか?
A:湘南C-X地区の将来像については、次の3つのイメージを持っています。
●まちの活動が育てる地域の先導的な産業拠点 
  「産・学・官」の連携や、新たな企業の進出などにより地域を支える付加価値の高い産業拠点とするもの。
●多様な都市活動が広域的に連携する拠点
  交通基盤の充実を図り行政・民間などの活動主体の枠組みを越えた広域的な都市機能の充実を図る。
●湘南ならではのライフスタイルを展開・発信する拠点
  湘南ブランドの発信や、湘南の環境と文化に育まれた自由なスタイルを演出する。

そこで湘南C-X都市再生事業の取り組みとしては、都市再生機構が主体となって、地権者の同意の上で土地区画整理事業を行うこととし、街路事業は藤沢市になりかわり、都市再生機構が施行します。また、辻堂駅は大正5年に開設以来約90年が経過し、平成15年に調査したところによると辻堂駅利用者は一日約9万人となっており、JRの輸送力を増強するため、JR東日本と藤沢市、茅ヶ崎市の共同事業で、駅舎改良・自由通路・ホームの拡幅など辻堂駅改良を実施します。
  また、幹線道路の情況については、辻堂駅遠藤線から羽鳥立体(地下直)を通過して南へ向う通過交通と、駅利用の目的交通が約半数づつあります。整備にあたっては、駅目的交通と通過交通を分離することを目的として、駅前広場から国道1号を結ぶ道路を新設します。
駅南北の交流を強化するために、駅南北自由通路を4メートルから12メートルへ、西口誇線橋を3メートルから6メートルに、整備し、交通基盤の強化を進めていきます。

 今後の事業計画としては、平成21年3月に湘南C-X完成を目指します。辻堂駅は既存ホームの拡幅と将来の貨物線を活用した旅客線用地の確保も含め、平成22年の暮れにオープンの予定です。
  平成17年に調和のとれたまちづくりを誘導するため策定した「まちづくり方針」や、ガイドライン、都計法に基づく景観地区に基づき、土地利用や、緑地の確保、歩道拡張・駐車場・駐輪場の確保、建物の色彩・公共物・自販機の規制などのルールをさだめ、調和のとれた美しい街並みやアーバンデザインを誘導しています。

Q:地域の住民からの意見や要望は?
A:平成16年に実施した地域住民アンケートで多かったご意見は、駅を抜本的に改築し輸送力を上げ安心して電車に乗れるようにして欲しい。高度医療先端を。働く場所をもっと作って欲しい等の要望が寄せられました。湘南C-Xは地域の雇用を1万人にすることが目標で、地域経済波及効果が期待されます。

Q:情報の公開についてはいかですか?
A:カントク跡地の土地は4人の民間の所有でありました。そこで、地権者としての民の協力を得て官と民でまちづくりを協働して進めていくこととし、住民の意見や思いも聞くため『地域まちづくり会議』を5年前に発足し、専門機関や地権者、学識者などを含め、話し合いのキャッチボールをしながら土地利用・基盤施設などを作ってきました。そして、情報開示にも力を入れ、まちづくりニュース、ホームページや広報の特集、議会だよりなどで情報を開示しています。

Q:具体的にどの様なものができますか?

【産業関連機能ゾーン】次世代都市型の産業・業務ゾーン
研究・開発型の施設として、「協同油脂」、「大栄」、「大新工業製作所」、「住友精密工業」ならびに、スタジオも兼ねた情報発信基地として「ジェイコム湘南」が進出する。
【医療・健康増進機能ゾーン】生涯都市を象徴する機能集積
高度先端医療機能、健康増進機能、防災機能を兼ねた病院として「(医療法人)徳洲会」が、リハビリを兼ねた複合型メディカルフィットネス「相模興業」が進出する。
【広域連携機能ゾーン】地域の核となる公共サービスゾーン
公園や広域行政サービス機能、産学連携・教育機能として、湘南C−Xの中央部に1ヘクタールの神台公園を配置、防災機能に資する公園として、地域住民が憩えて交流出来る場の機能を持つ公園となる。公園については秋よりワークショップ方式で考えていく予定。地域住民の期待も大きい。
【複合都市機能ゾーン】交流と賑わいの空間
コンペにより「住友商事」に決定。湘南にふさわしい都市型ショッピングモール、アミューズメントなど豊かなライフスタイル(複合的な上質空間)を提案する。また、茅ヶ崎市側には都市型住宅を建設する。
【既成市街地活性化ゾーン】
機能の更新と南北連携南北交通の促進、既成市街地の機能更新など。Q:湘南C-Xの位置づけはいかがですか?
A:湘南C-Xは、藤沢市の5核の1つとして辻堂駅を中心とした都市拠点となっており、広域的・複合的な都市機能が求められ、相模川以東の広域連携を強化していくうえでも有利な位置を占めています。また、東海道都市ベルト上の都市拠点としても多様な機能の集積は湘南の価値をさらに向上させる可能性をもっています。

Q:最後に辻堂のみなさんへメッセージを?
A:短時間に開発を目指すには市民のみなさんの協力があって初めて実現ができます。今後も市民・企業・行政と連携して都市再生をすすめるとして、駅南口のまちづくり、商店会の活性化にむけて商業者などと連携して取り組んでいきます。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
ありがとうございました。

詳しい情報については 藤沢市のホームページ
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/tujitosi/index_t.shtml

2007年8月号地域新聞辻堂タイムズ取材記事